日本ライン下り(第2回) 1996/8/4


日本ライン(今回はここまで行けなかった)

8月4日(日曜日) 朝7時にM氏といつもの場所で待ち合わせる。 久しぶりのツーリングと言うことでワクワクしていた。 のんびりと犬山方面に向かう。朝早いということもあってか 道路も空いていた。
 ゴール地点の桃太郎神社前に車を置いて、中濃大橋に移動。 ここで、すでにいくつかのグループがスタンバイしていた。 しばらくすると、バスに乗って30人あまりのラフティングツアー がやってきたので、大変にぎやかになった。
 ゆっくり準備をしたあと、いよいよ漕ぎ出すことにする。 目の前を、ライン下りの船が通過していく。 中濃大橋のあたりで少しウォーミングアップする。5分ほどして、 下流を目指すことにする。M氏は少し緊張気味だったので リラックスすることに専念するよう話した。
少し下ると中州が見えてくる。左側は浅瀬になっていて、釣り人が 何人もいるので、右コースをとる。いきなり強力な波が強い流れとともに やってくる。胸に当たっては艇を一瞬止めるようなパワーが心地いい。
前をM氏が行く。ホワイトウォータ部がもう少しで終わるというときに 大きな落ち込みがあった。彼は、懸命に漕いでいたが体が固い。大きな 波をやり過ごした瞬間、パドルを斜め後方に差し込んだ。艇が横を向く。 まずいと思ったら、もう沈していた。彼は反射的にリカバリーを試みたが 失敗。数秒して、沈脱した。パドルを持って、自分の艇につかまった彼。 後を追いかける俺。しかし、流れはなかなか強い。先を見ると、中州が あったので、そこへ上がろうとした。流れが強いのであっという間に左 方向へ流された。ちょうど、そこへライン下りの船がやってきた。たくさん のお客さんたちが我々を見ていた。少し、下ったところに左岸側にエディー が見える。先回りをして、彼を押さえるようにしてエディーに押し込んだ。 危機一髪。
水抜きをする。岩によじ登って休憩をとる。気が動転している彼は、体力も 相当消耗したようだ。おまけに水も飲んでいる。ツアーは中止だ。でも、 左岸側からは川から出られないので、どうしても右岸に渡らなければなら ない。十分休憩をとって右岸を目指すことにする。休憩中、流失してしまった 道具を確認した。
右岸側にはまだ少し漕がなくてはならない。大した流れではないが、 一度恐怖を味わった彼は、ちょっとした流れでも怖いだろう。最善のコース を探して、指示する。幸い、強い流れがないところがあったので、 安全に中州まで移動できた。しかし、さらに右岸までは、速い流れを クリアしなくてはならない。おまけに釣り客が気になるようだ。 気にせず一気に来いと言う。途中グラッと一度あぶなかったが、何とか 右岸にたどりついた。彼はもう疲労でくたくただったようだ。
スタート地点がまだ、近いので、俺が走って車を取りに行くことにした。 ちょうど、上に上る階段もあって都合がよいところだった。 とても暑かったが、彼のために必死に走った。25分ぐらい走っただろうか。 やっと到着した。すぐに車を走らせて、上陸地点にむかう。 一色大橋のところで、コンビニに向かった彼と出会う。やれやれ、 ジュースを飲んでやっと生きた心地がしたようだ。
帰りの道で、今回の反省とこれからの目標を立てた。 とりあえず、ロールなどのリカバリーを目指すことにした。 彼は、しばらくニュージーランドに旅行に行ってしまうので、盆過ぎに 練習することを約束した。
 


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