Shogo.の通販日記
<海外PCゲームソフト購入編>

初回リリース 2001.7.1


【プロローグ】

6月中旬のある日曜日。
ついに、Microsoft Train Simulatorなるゲームソフトを、海外から通販で購入することにした。

去年から、「フライトシミュレータで有名なマイクロソフトが、今度はトレインシミュレータを出す」という話は聞いていた。
遂に6月初旬(正確には5月末日くらい)に米国で店頭に並び始めた。

日本語版も夏には出るらしいのだが、どうにも待ちきれない。
かといって、名古屋の店頭に海外直輸入ソフトが並ぶとは思えない。(実際、見当たらない)。
というわけで、遂に購入に踏み切ったのだ。

今回、海外PCゲームソフト購入にあたり、それなりに調査・勉強したので、それを書いておくことにする。


【日本に通信販売してくれる主な通販サイト】

USAを中心に書きますが、UKにも有名どころがあるようです。

  1. EBgames.com(electronics boutique)
    割と有名で、割と安いらしい。送料は、購入金額が100ドル未満なら35ドル、100ドル超なら55ドル。
    総個数が10個以上だと追加料金(金額不明)。UPSを使って配達する(日本ではヤマト運輸)。5-7稼動日かかる。
  2. Outpost.com
    良くわからん。少なくとも、MS Train Simulatorはなかった。送料など探したが見つからない。
  3. GameStop.com
    ここは送料が安い。購入金額が75ドルまで16ドル、以後50ドルごとに5ドル追加。3-5稼働日で配達。
  4. CHIPS&BITS
    他と比べると、文字ばかりの愛想ない画面。でも、マイクロソフト製品も売ってくれる。
    送料は、EBより少し安い位。注文単位・発送単位・個数で送料が決まるのでややこしいが、最低28ドル。
  5. Yahoo!(USA) Shopping
    USAのYahoo! Shoppingでソフト名検索すると、通販してくれるところが一杯出てくる。
    名前を聞いたことが無いところばかりなのは、日本のYahoo! Shoppingと同じ。
    ただ、日本へ通販してくれるところは余り無いようだ。

さて、今回はCHIPS&BITSに発注することにした。
米マイクロソフトは、マイクロソフト製品を海外へ販売することを禁じており、日本に通販してくれる所は殆どない。
EBgamesでMS製ソフトを選択すると必ず、米国以外に発送できないと明記しているし、GameStopもオーダーは通るが、すぐにメールで断られると聞いている。
体験記を書いたあるページで、CHIPS&BITSからは購入できると聞いたので、ここを選択。

なお、EBやCHIPS&BITS等は、上記よりも安い送料の配送手段もある。
恐らく、通常の郵便(航空便)を使っているのだろうが、えらい時間かかるで、等、おどし文句があるので、使いづらい。
インターネットで散見する体験記を見ていると、1ヶ月くらい懸かることもあるようだ。

ここは、COURIER(宅配便とでも訳すのか?どこかの運送屋の商標?)など速い配送を選ぶべきだろう。


【CHIPS&BITSでオーダーする】

トップ画面

いやあ、英語ばかりですねえ。なんて、ありきたりのコメントは省略します。
商品の探し方は、なんてのも省略します。

CHIPS&BITSの画面構成を大雑把に言うと、

  1. 分類をたどっていくなら、ヘッダ部分の分類、または左端の分類で。
  2. 商品名などで探したければ、左端の「SEARCH」ボタンで。
  3. 過去の注文について、現在の処理・配送状況を確認したければ、ヘッダの「Order Status」へ。
  4. C&Bの場合、商品画面で「BUY」ボタンを押すたびに、ショッピングカートが表示され、中身を確認させられる。
    で、またトップ画面に戻ったり、商品を検索するなどして、買い物を続けるわけだが、最後に「これで清算&注文」というときは、表頭の「Shopping Cart」を押して、ショッピングカートの中身を再表示する。
  5. 「通信販売のご利用方法」とか「ご利用前に必ずご覧ください」に相当するものは、「Policies」にある。
    利用手順や、配送方法、画面の表記の意味などを調べたければ、ここを押す。
    但し、C&BのPoliciesは文字の羅列だけで、決して見やすくない。米人に罫線とか表にすると見やすい、なんて意識はないのだ。
    日本人はExcelでタテヨコ罫線使うが、米人は使わないか、使っても横罫線だけらしい。

今回購入したMicrosoft Train Simulatorは、右端「WHAT’S NEW」に入っているので、ここをいきなり選択。


(参考)ソフト紹介があるような、売れ線ソフトを選んだ時(Myst III の例)

売れ筋ソフトなどは、クリックすると上記の様に、ちゃんと商品紹介が出る。
冒頭に商品名、発売開始日、メーカー、ESRB(対象年齢。この場合、Everyoneつまり無制限)、価格が出ている。

横罫線の下には、関連ソフトが値段とともに並んでいる(ついでにこれも買ってくれ、ということか)。
さらにその下は、このMyst IIIの説明書きが続く。
画像では省略したが、下の方には主な機能(features)、必要な機器・スペック(system requirement)、画面サンプル(スクリーンショット)などもある。

これらを読んで納得頂いた上で「BUY!」ボタンを押してもらうのが筋だが、C&Bの場合、こういう画面が出てくるほうが少ない(トップメニューに載ってるソフト位かな)。
大抵のソフトはこういう画面が省略されていて、ソフト名を押すといきなり、ショッピングカートの画面に移る。
しかも、ショッピングカートに入ってしまっている。うーむ、効率的というか何と言うか。


ショッピングカートの画面

トップメニューのWHAT'S NEWにあったMS Train Simulator PCを押した状態。
もうショッピングカートに入っています。

今回はこれ1本しか買いませんが、他にも買う物があれば、画面の上や左の分類・サーチボタンで次のソフトを探し、「BUY」ボタンを押すとまたショッピングカートが表示され....を繰り返します。

買うもの全てをカートに入れたら、この画面を真剣に入力する。
といっても、Shipping methods(配達方法)を選ぶだけだが。


上記画面の下の方(配達方法の案内)

日本国民は迷わず、International欄を見る。
Mailは10-20日かかる。航空便にしては時間がかかるが、船便より早い、という感じか。
Courierだと3-5稼働日で届く。(決して暦日の3-5日ではない。後で出てくるが、発送は基本的に平日しかやらないようだ)

今回は、Courierを選ぶこととする。ちなみに、値段は【配送方法欄を見ろ】と書いてある。不便なやつだ。

ちなみに、Sales Taxの選択欄があるが、バーモント州への発送がどうのこうのとあるので、Noのまま放っとく。


同上画面。Shipping Methodsを選択し、CHECK OUTを押す直前状態

1オーダー4ドル、1発送19.5ドル、1個4.5ドルで、計28ドル。高いなあ。OutPost等は、16ドルとも少し安い。
でも、ジャマイカ(USAの側だ)の方が高いのも面白いね。


オーダー画面

★これ以降の住所・氏名等は全て、架空の物に置き換えてあります★

ショッピングカートで【CHECK OUT】を押すと、この画面に来ます。

ここでは住所その他と、カード番号を入力するわけですが、画面一番下の「SUBMIT ORDER」を押すと、本当に発注されます。
他所みたいにワンクッション起きません。とてもシンプルですな。

最上段のOrder Summaryで送料込みの価格を確認し、Billing Informationに住所を入れる。
住所は、日本人が分かるように書くべきです。(C&BはDHLを使っているので、日本では佐川急便のセールスドライバーが活躍する)
米国のシステムですから漢字やカナは入力できませんが、ward, prefecture, city, town, villageなど使わず、ku, ken, shi, chou, mura 等ローマ字表記にしておきましょう。
なお、私は名古屋市民なのでいきなりNagoyaと書きましたが、大阪府摂津市のようにマイナーな地名の場合は、Settsu-shi Osaka-fu と書いたほうが良いでしょう。
後で荷札を見たところ、State/Provinceの記述(international)は印字されていなかったので、Cityに書いておくのが良さそうです。

あと、電話番号も日本人が分かるように書くべきかと思います。上記例の場合、荷札には527/581-234と印字され意味不明。
052-758-1234とか、0527581234としておいたほうが、佐川急便にはうれしいでしょう。
C&Bから直接電話・FAXが来るわけが無いので、+81なんてのは考え過ぎでした。

ちなみに、カードの住所・氏名確認にも使われるようです。日本の通販も同じですが。

なお、C&Bに一度発注すると、Customer No.をもらえる。それを持っている人は、Customer #欄に入力しする。
C&Bとメールでオーダー確認のやり取りをしている中で、店員氏曰く「海外の一見さんからの注文は、カードのコピーをFAX(またはメール添付)を送ってもらうようお願いしている」なんて書いて来ました。

そんなもん送らなくても、ちゃんと商品は届きましたが、次回からCustomer#欄に記入した方が、確実かな、と思います。


同上画面。支払方法も指定して、後はオーダー実行するのみ

宛先を入力し終わったのにまた、住所を入れさせられる。
が、こちらはShipping Information。Billing Informationと同じなら、入力不要。

最後に、Payment Informationを、カードの表記そのまま打ちこんでいく。
Bank Nameというのが何を差しているか分からんが、私はトヨタカードなので、Toyotaと打ち込んでおくことにした。
だって、東海銀行とか三和銀行と入力しても、そりゃ引き落とし口座の名前だから、しょうがないよねえ。

あと、ニュースレターは「送るな」とチェックを外し、「SUBMIT ORDER」を押す。


オーダーを受けつけた、という画面

(省略)

ま、オーダーを受けつけた云々、という簡単なメッセージが出る。

その直後に、C&Bからメールが飛んでくる。内容は上記画面で入力したものそのまま。(除くカード情報)

 


【配達状況を見る】

さて、上記のオーダーを2001年6月17日(日)夕方日本時間に実施しました。
結局届いたのは、6月24日(日)夕方でした。

画面サンプルを見ながら、これを見ていきましょう。


オーダー状況確認画面

Order Statusボタンを押すと上記の様に、入力画面が開く。

E-mailアドレスだけでは開かないが、上記の様に郵便番号も入力すると、開きます。


オーダー直後だと....

今回は、日本時間で6月17日(日)夕方に注文を入れたが、1日以上、このような状態だった。
メールで確認したところ、「月曜日に情報を更新する」とのこと。となると、日本時間で月曜深夜(下手すると火曜の朝)だ。

結局、オーダー状況が表示されるようになったのは、19日(火)朝(日本時間)でした。


発送後の状態

当初は、下段にオーダー情報が表示され、上段はNo items on shipment at this timeとか何とか表示される。
これを確認したのは、日本時間の19日(火)朝。

発送されると上記画面の状態になる。これは、日本時間で20(水)朝。
ちなみに、Order DateもShipment Dateとも、06/18/01となっていたので、即日発送には違いない様だ。
しかし、上記画面に反映されるまで1日近く時間差がある。


DHL配達状況確認画面

C&Bは、配達業者にDHLを使っている。米国の有名な宅配便業者だ。
(元々は、書類を航空便で速達するのを商売にしていたらしい)

DHLで確認する限り、発送は現地時間18日(月)夕方(ということは、日本時間で19(火)朝)には完了している。
が、C&Bの画面で確認できたのは、20(水)朝だった。

翌火曜日にロサンゼルスの税関を通り、水曜日の夕方には東京に到着している。
時差を考えると、12時間位で運ばれたことになるが、ちょっと早過ぎのような....
しかも、到着後1時間半で通関完了。ここまでは、実に速い。発送開始から2日。時差を引くと1.5日。

しかし、ここからが時間がかかる。
21(木)13時に宅配便に乗せた、とある。(なぜ半日寝かせた?)
配達完了は24(日)18時である。宅配便がなぜ、3日もかかった?

そこで、佐川急便の状況も見てみよう。


佐川急便の配達状況確認画面

うーん、こちらは余りにもアッサリしすぎていて、詳細が分からない。

6/21出荷というのはDHLの記述と合致している。
6/24(日)18:30配達完了という記述は、1日(と10分)ずれている。時差のせい?いやいや、それなら向こうは24(日)の早朝か未明だ。

一応、佐川の名誉のために言っておくが、本当は24日(日)14:14に一度配達に来ていて、不在のため夕方に再配達したのだ。

でも、21日出荷分を24日に届けるというのは、宅配便業者としては遅くないか?
しかも、こちらは名古屋市ですぜ。田舎に送ってもらうわけじゃないんだから。
送料に28ドルも払っているから、こんなにこだわるわけで、これが8ドルだったら何も文句言いません。(笑)


【総まとめ】

今回は暦日で1週間(稼働日で5日)かかりましたが、時差を考慮していいタイミングでオーダーすると(例えば月曜夜)、1日短くなります。
更に、佐川急便が頑張ってくれれば、金曜夜か土曜日に到着しそう。つまり、4,5日で到着するわけです。
CHIPS&BITSが3-5日で届けるというのは、あながち嘘では無くなってきます。

日本国内で同ソフトを販売しているところを色々見ましたが、送料込みで9000円近くになるので、C&Bと殆ど差が無くなります。
2,3本買うと、価格は逆転し、USAから買った方が安くなります。
日本語が無くても良い(あるいは、英語版が好き)という方は、是非利用しては如何でしょうか。

なお、今回のMS Train Simulatorそのものは、イマイチなゲームでした。
操作性、シナリオ、速度・距離のリアリティ、の3点を直してくれないと、ちょっとねえ。

制限時速15マイル個所のあるシナリオなんか、要らない。(全シナリオに登場するのがうっとうしい)
小田急の駅間が短すぎ。
今時、直通空気ブレーキ(込め・緩めのやつ)の電車・汽車はない。電磁指令式だろ。それは言いとしても、込め・緩めがキーボード・マウスともに難しい。これじゃ小田急は運転できないよ。

皆さん、クソゲーにはくれぐれも気をつけましょう。プロテクトまでかかっていると、頭に来ます。